TORIBO contest 2023 前半期 第19節 3x3 FMC 思考過程 (22moves)

  今週のトリコンでは重度のDR依存症である私がDRではなくBBを最終解答にしたので、備忘録として思考過程を残そうと思います。トリコンに書いたコメントのインサート部分に誤りがあったので、その訂正も兼ねています。

 といっても勿論、最初からBBで行くと決めていたわけではありません。良いDRが見つからなかったのと、そこそこよさげなBBルートが見つかったのを探索した結果、BBの解答が最短だったというだけで、自分の普段のFMCの戦略どおりではあります。

 前置きが長くなりそうなのでこの辺で切り上げて、思考過程を書いていきます。

scramble: R' U' F L' F2 D2 R' F2 L2 B2 L' D2 L U R D B L F U2 F R' D' R' U' F

solution: B F2 L F B2 R F R' B R2 F' B' R F' U B2 U' F U B L2 F (22moves)

 唐突ですが完全な余談を喋ります。大学入学に合わせてパソコンを買ってもらい、この記事もパソコンで描いているのですが、回転記号を書く上で、R2のような180度回転を書くときだけシフトキーを離さなければいけないのが鬱陶しいです。これまでブログやトリコンの解答はスマホで描いていたので、キーボードを常に大文字に固定しており、180度回転だけ特別面倒に感じることはありませんでした。パソコンの設定で大文字に固定することもできるでしょうが、それはそれで面倒だなと思っています。パソコンで回転記号打つ人々はどのように対処しているのか聞いてみたいですね。

 寄り道は終えて思考過程を追っていきます。まずはいつも通りノーマルのFB軸EOから順番に探索します。以下に見つけたEOやDRを列挙しておきます。

 まずEOからです。

R2 U2 F R, B' R2 U2 R, R B' U2 R, R U B' R…①, R2 L F' U, R2 F' L U, (B' R2 U2 R), (F D B2 L)…②, (F B' D L), (R2 B' F D)…③, (B' F R2 D), (L2 B F' U), (B' R' F D), (F R B' D), (F' L2 B U')…(採用EO)

この他インバースのFB軸などで5手EOはたくさんありましたが後回しにしたためあまり探索できていません。続いてDRは以下のとおり。

① U F2 B2 U2 D' F' D (11)

① U' D2 F2 B2 D F' D (11)

② (R2 B F' R2 D2 F2 B' U) (12) ★

③ (L) B2 F D2 F' R' D2 R (12)

 見つかったDRが普段より少ないだけでなくどれもあまりぱっとしません。このうち★をつけたDRからは、

(F D B2 L) // EO (4/4)

(R2 B F' R2 D2 F2 B' U) // DR (8/12)

(F R2 B' D2 F L2 B' L2 B2) // 3e (9/21)

という21手3eという微妙なスケルトンが得られました。指インサートによりあまりキャンセルしないことが判明したので、保険スケルトンとして残して次に進みました。微妙とはいえこれでsub30は固いだろうと思ったので、最低限の最低限は確保、といったところです(試技後、念のためIFに突っ込んだところ、指インサート通り8手インサート3手キャンセルで26手がoptimalでした)。

 上のスケルトンを見つけたあと、やっていなかったインバースのUD軸EOの探索を始めました。bad edges の配置が対称的であるために、同じ手数のEOがたくさん見つかります。正直探索は面倒ですが、それぞれCOが違うため、DRユーザーならばすべて探索すべきです(個人の見解)。

 ところがほとんどのEOからDR-XeYc(たむそんさん的にはRZP)が得られず、苦しいEO探索になりました。そんな中目を引いたEOが、(F' L2 B U')でした。この4手でEOが完了するだけでなくなんと221ブロック(トリコンの解答ではsquareと書きました)が2つもできています。他のEOで221ブロックができているものはいくつかありましたが、2つもできているのではさすがにBBをやってみたくなります。

 とりあえず(R)などからpseudo223を作ってみますが、つながりがよくなさそうなのでEO直後にスイッチします。ブロックの色を考慮し、ブロックを壊さないようにオレンジクロスを作りにいくと、すぐにF2L-2ができました。

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

 ラッキーなことに、F2Lペアが既に1つ出来ているので、まずは素直に(F2Lの文脈での)インサートをしてみます。

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

B R2 B' // F2L-1 (3-1/11)

直前とキャンセルするのはいいですが最後のペアが悪い配置です。そこで、インサートのやり方を変え、ついでに最後のペアをIT化(これって死語じゃないよね)してしまいます。

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

R' B R' B' // F2L-1+c/e pair (4/13)

ここからR F R2 F'とすれば17手4cの完成です。4cのインサートは概ね9手から10手ほどかかるといわれているので、先ほどのDRの保険スケルトンと同じくらいに落ち着きそうです(こちらも試技後IFに突っ込んだところ、25手がoptimalでした)。

 F2L-2が完了したところで、ペアもできているので、インバースにスイッチしてみました。インバースでは違うF2LペアがIT化されており、まずは素直にインサートしてみます。

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

(R F R F') // F2L-1 (4/13)

しかしこれではせっかくできている赤緑白のペアを生かせていません。そこで、F2Lのインサート方法を工夫して、無理やり赤緑白のペアを使って221ブロックを作りにいきます。

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

(R' F B R' F' R' B') // F2L+221block, ab4c (7-1/15)

すると、ラッキーなことにエッジが揃い、15手の4cスケルトンができました。期待値的には25手周辺になりそうです。他によさげなスケルトンもなく時間も少なくなってきていたので、スケルトンを書き下してインサートを探しました。インサートについては特筆することは特にありません。

skeleton: B F2 L F B'* R F R F' B' R U** B' L2 F (15)

*=B' R F R' B R F' R' (8-6/17) (←トリコンのコメントではここを間違えました)

**=U' F' U B2 U' F U B2 (8-3/22)

 インサートはただ運が良かったです。合計9手のキャンセルは流石に運が良いとしか言えません。IFでもこれが最適解だったようです。

 ということで、最終解答は以下の通り。

scramble: R' U' F L' F2 D2 R' F2 L2 B2 L' D2 L U R D B L F U2 F R' D' R' U' F

(F' L2 B U') // EO (4/4)

B F2 L F B2 // F2L-2 (5/9)

(R' F B R' F' R' B') // 4c (7-1/15)

skeleton: B F2 L F B'* R F R F' B' R U** B' L2 F (15)

*=B' R F R' B R F' R' (8-6/17)

**=U' F' U B2 U' F U B2 (8-3/22)

solution: B F2 L F B2 R F R' B R2 F' B' R F' U B2 U' F U B L2 F (22moves)

 最近はDRの有用性が強調され、BBを履修せずにDRを習得する人も出てくるかもしれないほどですが、個人的には基本的なBBの知識はDRerにも必須だと思います(BBで使われるテクニックのほとんどはDRでも必須級なので、DRができる人であればBBに必要な知識は持っているのかも知れませんが)。とは言え、定義上、DRよりもBBの方が、制約が無くより広い範囲を含んでいるので、試行回数を稼ぎたいFMCerであれば常に選択肢としては持っておくべきだと思います。実際今回はBBに救われたので、DRがいかに強力だとしても、そればかりに固執するのもよくないと感じました。

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